ビール王子こと宮口晃一さん
ビアテイスター
ビアソムリエとして
北海道のクラフトビール専門店「Atta maruyama」の運営を始め、クラフトビールの普及に尽力。
王子がクラフトビールをもっと知りたいと思ったのは北海道でのあるイベントがきっかけ。
2018年10月に開催が予定されていた野外クラフトビールイベント「北海道ビアトピア」
その運営に携わり準備を進めていたが9月に発生した地震の影響で中止に。
開催を諦めきれなかったプロジェクトメンバーの頑張りによって「復興支援」が新たなテーマに加えられ札幌三越にて開催が決まった。
被災地のフルーツを使ったクラフトビールを作ったところ、大反響と共にイベントは成功。
被災地の方々にも非常に喜んでいただいた。
と同時にクラフトビールは「ヒト・モノ・コト」を繋げて
関わる人を幸せにできると実感したことが今の活動の原点。
王子曰く
「クラフトビールの魅力は、多様な味わいはもちろんですが
1つ1つのビールに完成までのストーリーがあることです。
地元の大麦やフルーツを使う。
まちおこしや自分の夢のために醸造所を作る。
各地のデザイナーにラベルを作ってもらう。
そうすることで関わる人が増え、それぞれの思いがつまったビールが出来上がります。
クラフトビールはそうした背景も魅力の一つです。」
実は、日本にクラフトビールの明確な定義はないそう。
王子によると、その定義は
「小規模な醸造所で職人がこだわり作っている多様なビール」
現在は全国各地に500箇所以上ある。
ビールは世界に100種類以上あるが、日本で飲まれているのはそのうちの数種類。
フルーティなもの、酸味のあるものなど多様だが、一部のビールだけを飲んで「辛い、苦い」とビールそのものを避けるのはもったいないと語る。
王子のお店ではビールは飲めないけど、クラフトビールなら飲めるという女性も多いそう。
また自身のお店の周年記念には
念願だったオリジナルクラフトビールを作って好評だという。
今季は第二弾として(2周年記念)
『Atta IPA ~二段目~』
スタイル:IPA
ABV:6.0%
名前の由来は
Atta maruyama 店内の江戸時代につくられた階段箪笥。
毎年成長を続け、その階段を1段ずつ登っていきたい。
そんな願いを込めて1周年で「一段目」を。
今年は2周年のため二段目
ラベルのアリも二段目に登っている。
目指したのは、いつまでも飲み続けられる優しいIPA。
(IPA=ビールの原材料の一つである「ホップ」を大量に使用してつくられるビール。ホップのもつ香りや苦味が、一般的なビールと比べるとかなり強いのが特徴。 世界中で愛されているビアスタイルの一つ)
昨年(一段目)のレシピにオーツ麦を加え、より口当たり優しく、スムーズに甘みと酸味を感じられるビールに仕上った。
これからも「ヒト・モノ・コト」をビールで繋げ「ビールが世界を豊かにする」を信念に
今後はビールのコミュニティ作り、47都道府県でのビール作りを目標にさらに普及の輪を広げていく。
(大手メーカーのビールからクラフトビールの情報などを発信)