御朱印王子こと齋藤健太さん
これまで神社やお寺でいただいたご朱印帳は124冊、御朱印の数は4000体にのぼる齋藤だが御朱印と出会ったのは中学2年生の頃。
親戚のおじさんから声をかけてもらい、地元神社の楽人会(がくじんかい:神楽奉納や祭典奉仕をする会)に参加したことがきっかけで神社の伝統芸能と関わるようになった。
その翌年のお正月、縁起物の配布を手伝っていた際に御朱印の存在を知った。
そして調べてみると、とても魅力を感じて御朱印をいただくようになった。
4000体以上を集める齋藤さんだが御朱印の魅力について
「なんと言っても、1冊の御朱印帳がどんどん埋まっていく様子が好きです。そして、書いていただいた後の墨の匂いも好きで、墨のいい匂いがするとテンションが上がります。」
と語る。
そもそも御朱印のルーツは写経をしてお寺に納めた証しとして頂くのが一般的だったが(受領印のようなもの)それが少しずつ簡素化して、今では参拝した証しとして頂くのが主流になっている。
お寺では仏さまの名前(聖観世音菩薩、大日如来など)を書いていただくものが多く、神社は参拝した証として頂くため神社名が入る場合が多い。
また御朱印をいただく際は
事前に御朱印に対応しているかネットなどで確認し、当日は対応時間内でお詣り(おまいり)を済ませてから御朱印を頂くことがマナーとのこと。
最近では主に雅楽を学び、神社で奉納演奏なども行っている王子だが、御朱印について寺社から相談も受けている。
栃木県佐野市の賀茂別雷神社では、一体辺りの金額や頒布方法の相談に始まり授与方法、月替わりのデザインなどを提案し初月で参拝者がわずか数名からなんと100倍近く増加した。
一方でこの時、神社の御朱印対応の裏側、人手不足や後継の問題などを見つめるきっかけとなった。
今ではInstagramで御朱印の紹介をすると共に、全国の寺社から御朱印の相談を受け、寺社が抱える課題を解決することに努めている。また御朱印の魅力を多くの方に知っていただくため独自にご朱印帳の制作、御朱印のデザインなどを行っている。
今後も御朱印の魅力を全国に発信するとともに世界へ向けて「goshuin」をPRしていくため日々尽力している。
御朱印プロデュース「福島県、栃木県、群馬県」の寺社で多数行っている。