海老王子こと町田純さん
海老本来の味を楽しんでいただきたいとの想いから
無添加・無保水の海老
そして海産物全般の卸、小売を行う有限会社海老善の2代目として代表を務める。
父の仕事に関心を持ち
その背中に憧れを持つようになったのは小学5年生の時。
その頃、父は勤めていた会社から独立して海老善を設立。
町田さんは配達への同行や、電話番を手伝うようになり取引先の方に可愛がられ、お客様と向き合う父を見たのがきっかけだった。
その後、成長した町田さんは大学進学を前に群馬から東京の専修大学へと進路を考え、父に相談。
当時、陸上をしていたため「箱根駅伝を走りたい」と他県への進学の考えを伝えたところ、父は「会社を継ぐこと」を条件に認めてくれた。
ところが、群馬から出て別の世界を目の当たりにした町田さんは、だんだん会社を継ぐ意思が揺らいでしまった。
そんな中、父が糖尿病になり仕事を続けるのが困難になったのがきっかけで22歳で会社を継ぐことに。
最初は、気持ちがついてこなかった町田さんだったが
26歳の時に乗馬を始め、仕事とプライベートのONとOFFのメリハリがつくようになった。
馬術競技にも取り組むようになったことで気持ちの整理もつき、仕事を継いだことの自覚やお客様との接し方などが変わっていった。
そうして仕事に奮闘していた町田さん。
当時、ハニカミ王子やハンカチ王子など王子が注目を集めたことや
ピアノや乗馬を趣味だったこともあり
お客様から「王子」と言われるようになった。
それを間に受け
海老王子通信という新聞の発行や
SNSなどで海老の発信をするようになり
海老の衣装を頭に装着するようになった。
こうして誕生した海老王子は
無添加・無保水にこだわったエビを多くの方に味わっていただきたいと日々活動している。
無添加=養殖の際に抗生物質などを使用していない
無保水=PH調整剤などで水分を含むよう加工していない
王子は
「最近では海老が手軽に買えるようになりましたが、保水=つまりPH調整剤などで加工されているものが少なくありません。このような加工はエビがプリプリになりますが本来の味、食感が味わえない」という。
王子の海老を食べたお客様からは
海老本来の味がしっかり感じられ、もう保水の海老に戻れないとの声をいただくほど。
現在の活動は
飲食店の海老メニューをインスタ等のSNSで発信や
無保水海老に特化した自社ブランド「スマイルシュリンプ」を立ち上げ
自社ショップやスーパー、道の駅での販売を行なっている。